妊活中の多くのカップルが、自然なかたちでの妊娠や出産を望んでいます。
しかし、化学薬品にまみれた生活環境で暮らし、日々強いストレスにさらされている私たちの体は、妊娠準備が十分に整っているとは言えない状態です。
生活に“プレコンセプション・ヘルス”の考え方を取り入れて、妊娠や出産に適した心と体を準備しましょう。
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妊活コラム
2024.03.25
妊活中の多くのカップルが、自然なかたちでの妊娠や出産を望んでいます。
しかし、化学薬品にまみれた生活環境で暮らし、日々強いストレスにさらされている私たちの体は、妊娠準備が十分に整っているとは言えない状態です。
生活に“プレコンセプション・ヘルス”の考え方を取り入れて、妊娠や出産に適した心と体を準備しましょう。
日本語には、「子を授かる」という表現があります。「授かる」には、神仏から大切なものを与えられるという意味があります。医学が未発達だった時代、妊娠は神仏にすがるしかありませんでした。今でも日本各地に妊娠や安産を祈願する神社仏閣や祭りが存在します。それらは妊娠や安産に対する祈りや感謝の気持ちを表しています。
妊娠に至る経緯は、私たちが想像する以上に複雑です。妊娠は、性交により射精された精子が子宮頚管を通過して卵管膨大部に移り、卵巣から卵管膨大部に移動できた卵子と出会い、受精し、そしてその受精卵が子宮内に着床することで成立します。そして、そこには非常に多くの条件があります。性交ができること、射精できること、健康で十分な量の精子があること、排卵があること、卵子が卵管に移動していること、卵管が開いていること、排卵から24時間以内に精子と出会うこと、受精卵が着床すること、受精卵が順調に育つことなど、必要な条件をすべて満たしたとき、妊娠・出産することができます。ひとつひとつの条件が悪くなれば、それだけ妊娠率は低下し、妊娠は難しくなります。
医療の進歩は人工授精や体外受精のような人が介在する妊娠を可能にしました。しかし、これらの技術も万能ではありません。妊娠を望む男女の心と体の状態は、人工授精や体外受精の成功率にも影響を及ぼします。妊活をスタートすると決めた日から、心や体の健康を取り戻し、妊娠しやすい環境を整えるよう心がけることが現代人にとって重要です。
男女が気を付けるべき10のポイント
妊娠や出産には多くの条件が存在します。すべての条件を満たさなければ妊娠に至ることはできません。妊娠のしにくさは、私たちの心や体の状態にも原因があります。生活にプレコンセプション・ヘルスの考え方を取り入れて、妊娠しやすい心と体の健康を準備しましょう。
(文:山中 千秋 / 妊活コーディネーター)